怖い話

怖い話!今回も長い上につまんないぜ!Hey!しかも怖くないぜ!Hey!



僕がまだお酒も煙草も駄目だった頃、僕は友人の家に泊まりに行った
映画を見たりトランプをしたり適当に雑談をしたりして楽しんでいたが「そろそろお風呂入って寝ようか」ということになり、友人が先にお風呂に入ってくる事になった
友人がお風呂に行って30分ほど経過し、漫画を読んで時間を潰している時、何故か、その友人の家に来る途中に墓地があった事を思い出してしまい、急に一人で友人の部屋にいる事が怖くなってしまい、「はやく戻ってこないかなぁ…」と思っていた
すると階段を登る音が聞こえてきたので「やっと戻ってきた」と思いドアの方を見ていると、足音は確かに階段を上ってきたのだが一向にドアが開く気配がない
不安に思い、「○○?」と友人の名前を呼んでみたが、それでも返事はない
実際には10秒くらいの空白だったが、その時の僕には10分もそうしていたかのように感じられた
すると急に「あっはは、怖かった?」と言いながら友人が部屋に入ってきて、僕はホッとしつつも脅かされた事に腹をたてて友人に文句を言おうとしたが「お風呂空いたから入ってくれば?」と言われ、仕方なくお風呂をいただくことにした
話がこのまま冗談話で終わればどんなによかった事だろうか…
お風呂をいただくことにした僕は階段を降りて、お風呂に向かった
服を脱いでお風呂でシャワーを浴びていると、急に小説で読んだ怖い話を思い出してしまった
その『怖い話』というのは、シャワーを浴びている時に目を瞑って『助けて』と十三回心に思い浮かべると幽霊が後ろに立つ、というもので「あー怖いなぁ、さっさとお風呂出よう」と思って(間違っても『助けて』なんて思わないようにして)髪を洗い、ふと窓の外を見ると
人型の白い影が横切った
サーッと血の気が引くのが分かった
とにかくここを出ないと、と思い、体の泡を落とそうとしたその時
「バッ」と音がしたかと思うと、お風呂場の電気がいきなり消えた
半ばパニックになりながらも、少しの明かりを頼りに体の泡を落とし、体を拭くのもそこそこに、さっさと友人の部屋に戻った
「ちょちょ、ちょっ」
「どうしたの?顔真っ青だよ」
「あのね、お風呂場の外を変な白い影が横切っていったんだ、それでとっとと出ようと思ったら急に電気が消えて」
「何それ?幽霊?」
「いいからちょっと一緒にお風呂行ってよ、変だって絶対」
「うーん分かったよ」
ということでお風呂場に行くと、確かに電気は消えていた
友人は「うーん電気消したんじゃないの?」と言い、電気をつけようとしたがつかない
「ん、なんか変…ああなるほど電気はオンになってるのに電気がついてなかったんだ、つまり今オフにしたんだな、つーことはもっかい押せばつくかな?」
と言いスイッチを押すと本当に何事も無かったように電気がつき、「ほらーちゃんとつくじゃん、ブレーカーおちたワケでもないし、幽霊はほらなんか見間違えたんだよー」
「あんなリアルなのが見間違えのワケないし…そもそもなんてオンになってるのに電気消えてるのさ」
「なんかほら配線が変になってたんだよきっと、もう治ったしいいじゃない」
友人はそう言って電気をパチパチと点けたり消したりして壊れていない事を確かめた
「ね?もう大丈夫だから寝よう?」
「うーん、うーん…」
と、その日は事なきを得て、そのまま寝てしまったが、解決は翌朝意外な形でもたらされた

「おはよ」
「おはよう…、今何時?」
「もう10時だよ、朝ご飯食べようか」
「いつもなら寝てるよ…」
「あーあーそうだ、昨日の幽霊ね」
「うん?」
「あれうちの父親だよ」
「はぁ?」
「だから、うちの父親薬剤師なのは知ってるよね?」
「うん」
「あの幽霊は、白衣を着た父親だったんだよ。昨日の夜お風呂の裏を歩いたって言ってたよ。」
「ちょ、ちょっ…ちょっとまって…」
「うん」
「あれが幽霊じゃなくて○○のお父さんだとして、電気消えたのは?」
「流石にそれはわからないけどさー、僕名探偵じゃないし」
「うー…」
何か釈然としないものを残しながらもこうしてこの『幽霊』騒動は幕を引きましたとさ
ちゃんちゃん

100%誇張無しの実話です
マジで死ぬほど怖かった
お風呂で窓の外を白い影が「スーッ」と横切っていった数秒後に電気が消えた時の怖さといったらもう(;´Д`)
結局電気が消えた原因は分からずじまいでした
「『助けて』を十三回」云々の出典はMissing8 生贄の物語 - 甲田学人

────こうして女の子は殺されて、壁の中に塗り込められた。
しかし、死んだと思っていた女の子は、実はその時まだ生きていた。女の子は殴られた怪我で体が動かないまま、生きながらにして壁の中に埋め込まれてしまっていた。女の子は生きたまま、自分の体が壁に埋められていくのを見ていたという。
声も出せず、ただ心の中で助けを求めながら自分を塗り込める作業を見ていた。
足から、徐々に女の子の体は漆喰で埋められていった。
やがて顔も埋められて、目も見えず、息が出来なくなった。
こうして女の子は壁に生き埋めにされて、心の中で『助けて』と叫びながら、苦しみぬいて死んでいった。
女の子の死体は、今もこの寮のどこかの壁に埋まっているという。
そして死んだ女の子の呪いは女子寮に残り、女の子が殺された時に似た状況が作られると、女の子の亡霊が現れる。
あの雨の日と同じ音を立てるシャワー室で、
シャワーで髪を洗いながら、壁に塗り込められた女の子と同じように目を瞑って、
女の子が死ぬまでに叫んだ回数、十三回の『助けて』と心の中に思い浮かべると─────
目を瞑ったあなたの後ろに、死んだ女の子が立つ。

Missing8 生贄の物語 - 甲田学人

Missing自体はそこまで面白くもないですがここの部分だけはやたら怖くて印象に残ってる
目を瞑って髪を洗っている時に云々っていうのは大昔から怪談で定番なのでやっぱり怖いんだろうか