「氷菓」米澤穂信


氷菓
ライトノベルばっかり読んでた時分に読んだんだけど、再読
当時自分は「ブギーポップ」とか「悪魔のミカタ」とかを読んで読書した気になっているような、それでいてヘッセの「車輪の下」とかも読んで、また「カラマーゾフの兄弟」なんかも読んだけど300Pくらいで挫折しているような、それは可愛い子供だった
(「オーフェン」は読んでいたけど「スレイヤーズ」は読んでなかった)
そんな昔とは抱く印象が全然違うんだけど、やっぱり「春季限定」も「夏季限定」も「氷菓」も、米澤穂信の小説には全体にわたって、というか本そのものに「倦怠感」が充満してる気がする
小説はすごく面白いんだけど(「さよなら妖精」はのぞく)、うーん、という感じ
あ、上で「カラマーゾフの兄弟」に触れたけど、オタクは読んだ方がいいよ絶対
なぜならラノベでもミステリでも、そこらの小説でも、ドストエフスキーは結構ネタに使っているから
少し我慢して読むだけで、色々な小説を読んだときに「あ、これ!」と思えます